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アイドルグループJO1のロゴなど、国際宇宙ステーションに向けて打ち上げ
2023.03.16 12:58
宇宙産業における総合的なサービスを展開するSpace BD(東京都中央区)は3月15日、同社が提供する「スペースデリバリープロジェクト-RETURN to EARTH-」で第2弾となる対象品が国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げが完了したと発表した。
同プロジェクトは、対象品をISSに打ち上げ、約3カ月間の宇宙空間への曝露後、地球に帰還させるというもの。ISSの日本実験棟「きぼう」の「中型曝露実験アダプタ(IVA-replaceable Small Exposed Experiment Platform:i-SEEP)」に搭載する「小型簡易曝露実験装置(Exposed Experiment Bracket Attached on i-SEEP:ExBAS)」(宇宙航空研究開発機構=JAXAと共同開発)を活用している。
Space BDが広く参加団体を募り、対象品の選定から打ち上げ、地上回収までのあらゆるサポートを遂行するという。
同プロジェクトの第2弾となる今回、国内外の研究機関や教育機関、民間企業13組の対象品(研究開発素材、企業ロゴ、プロモーションアイテムなど)を打ち上げた。
ISSへの商業補給サービス(Commercial Resupply Services:CRS)の27回目となるミッション「CRS-27」として、Space Exploration Technologies(SpaceX)の無人補給船「Cargo Dragon」に搭載され、米ケネディー宇宙センター(フロリダ州)から日本時間3月15日午前9時30分に打ち上げられた。
参加団体は、アイドルグループのJO1、金沢青年会議所、岐阜県庁、Greenspoon(東京都渋谷区)、コロンビアスポーツウェアジャパン(東京都新宿区)、Space SAGA、たんぽぽ5研究チーム(福岡工業大学など)、パナソニックインダストリー(大阪府門真市)電子材料事業部、花巻スペースプロジェクト「UP花巻」、富士高分子工業(名古屋市中村区)、Toucan Space(仏パリ)。
対象品は今後、ExBASに設置され約3カ月間、宇宙空間に曝露される。その後、ISS船内に回収、地球へ再輸送が2023年度中実施される予定。地球に帰還した対象品はそれぞれ、研究開発や教育、広報利用に加え、伝統工芸品やエンターテインメントなどの用途に活用されるという。