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パナソニック インダストリー、電子回路基板を宇宙に曝露–ISS「きぼう」活用

2022.06.23 13:13

飯塚直

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 パナソニック インダストリー(大阪府門真市)は6月22日、2022年度内に電子回路基板材料・実装補強材料を宇宙空間に打ち上げ、約6カ月間の宇宙曝露実験を実施すると発表した。

 同実験は、Space BD(東京都中央区)が主導する国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」で宇宙空間曝露実験を行う「スペースデリバリープロジェクト-RETURN to EARTH-」に参画して実施するものとなる。

 近年、航空宇宙分野で有人月面活動推進の本格化や低軌道の人工衛星を活用したサービスの増加など、地球上の環境課題や社会課題の解決を見据えた宇宙技術やソリューションの開発が加速している。

 このような背景から、同実験では通信インフラ分野で活用される多層基板材料「MEGTRON」シリーズ、半導体デバイス材料「LEXCM」シリーズなどを、地球上では再現することが困難な微小重力や高真空、宇宙放射線、広範囲での温度変化が同時に起こる環境である宇宙空間で曝露させ、製品に与える影響を確認。曝露の前後で材料特性の変化を評価し、今後の商品開発に活用するという。

(出典:パナソニック インダストリー)
(出典:パナソニック インダストリー)

 同社では、今後市場拡大が予想される月や火星を利用したビジネス、成層圏通信プラットフォーム(High Altitude Platform Station:HAPS)などの技術革新に対し、電子材料分野で長年培ってきた技術開発力と商品提供による貢献を通じて、持続可能な社会の実現を目指すとしている。

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