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NASA、火星サンプル回収手段の研究で民間企業7社を選定
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米航空宇宙局(NASA)は米国時間6月7日、「火星サンプルリターン計画(Mars Sample Return:MSR)」の回収手段の研究で7社を選定したと発表した。
MSRは火星で稼働している探査車(ローバー)「Perseverance」が集めた火星の試料(サンプル)を、着陸機(ランダー)に搭載した上昇機(アセンダー)で打ち上げ、周回機(オービター)経由で地球に持ち帰る計画だ。これまでの計画では、火星からサンプルを打ち上げるアセンダーとなるロケット(Mars Ascent Vehicle:MAV)が複雑性とコスト増加をもたらす要因のひとつとみられている。
これまでの検討では、最大110億ドル(約1兆7288億円)という予算の問題、2040年までに完了しないことも問題視されている。 サンプルをより安く、より早く届ける方法の模索が続けられている。
今回選ばれたのは、Aerojet Rocketdyne、Blue Origin、Lockheed Martin、Northrop Grumman、Space Exploration Technologies(SpaceX)、Quantum Space、Whittinghill Aerospaceだ。それぞれに90日間の研究のために最大150万ドル(約2億4000万円)が与えられる。
「MSRはNASAのミッションの中で最も複雑なものの一つであり、より迅速に、より少ないリスクで、より低コストで実行することが極めて重要だ」と、NASAのBill Nelson長官は声明で述べた。
回収手段については、ジェット推進研究所(JPL)やジョンズ・ホプキンス大学応用物理学研究所(Applied Physics Laboratory:APL)なども研究を進めている。
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