「110億ドルは高すぎ、2040年では遅すぎ」NASA、火星サンプルリターン計画を大幅に見直し

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「110億ドルは高すぎ、2040年では遅すぎ」NASA、火星サンプルリターン計画を大幅に見直し

2024.04.16 12:30

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)は火星サンプルリターン計画「Mars Sample Return(MSR)」を大幅に見直す予定だと、海外メディアのSpace.comが報じている

 MSRは、現在火星で稼働している探査車(ローバー)「Perseverance」が集めた火星の試料(サンプル)を着陸機(ランダー)に搭載した上昇機で打ち上げ、火星を周回する周回機(オービター)とドッキングし、地球に持ち帰る計画だ。予算の膨張が問題となっており、その確約もされていない

 NASA長官のBill Nelson氏が米国時間4月15日に発表したところによると、「(MSRの)110億ドル(約1兆7000億円)という予算は高すぎるし、2040年より後にサンプルを持ち帰るという計画は遅すぎる」としている。この予算とタイムラインは、2023年9月に算出されたものだ。

 NASAは現在、MSRのコストを削減し、サンプルをより早く地球へと届ける方法を模索している。同局はジェット推進研究所(JPL)とその他の研究機関に、新たなMSRのアイデアを求めている。また、商業部門からも新しいアイデアを募る予定だ。

火星から地球にサンプルを持ち帰る「Earth Return Orbiter」イメージ(出典:NASA/ESA/JPL-Caltech/GSFC)
火星から地球にサンプルを持ち帰る「Earth Return Orbiter」イメージ(出典:NASA/ESA/JPL-Caltech/GSFC)

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Space.com

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