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ハッブル宇宙望遠鏡、観測を再開へ–ジャイロスコープ1台でも観測は可能
2023.12.08 16:00
米航空宇宙局(NASA)は米国時間12月7日、Hubble(ハッブル)宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope:HST)が科学観測を再開すると発表した。
Hubble宇宙望遠鏡は11月にジャイロスコープに問題が発生し、自動セーフモードに入って観測を停止していた。33年の運用の中で徐々に高度が下がっており、それを上昇させて延命するための議論も続けられている。
NASAによれば、Hubble宇宙望遠鏡の問題は3台あるジャイロスコープのうちの1台で発生していた。その後に何度かセーフモードから復帰させる試みが実施されたが、再びセーフモードに入るという状況が繰り返された。
NASAは、ジャイロスコープをより高精度なモードで駆動することで、運用を再開すると決定。Hubbleはジャイロスコープを3台搭載しているが、1台だけでも観測を継続できるとしている。
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NASA発表