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ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、ラグランジュ点2を回る観測地点へ移動成功

2022.01.25 15:31

佐藤信彦

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 米航空宇宙局(NASA)は、太陽-地球系ラグランジュ点2(L2)付近の軌道へ「James Webb Space Telescope(ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡)」を予定どおり投入できたと発表した。

ハロー軌道に入ったジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(出典:NASA)
ハロー軌道に入ったジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(出典:NASA)

 ウェッブ宇宙望遠鏡は、地球から見て太陽の反対側、つまり地球より外側の軌道で太陽を周回しながら天体観測する望遠鏡。ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡から見ると太陽が地球に隠されるため、熱の影響を受けにくく、微少な信号を捉える必要のある天体観測に適している。地球からL2までの距離は、100万マイル(約160万km)弱ある。

 2021年12月25日に打ち上げられ、望遠鏡を太陽の熱から守るサンシールドを展開しながら、観測地点であるL2へ向かって移動してきた。そして、米東部標準時(EST)1月24日14時に最終軌道修正として推進剤を297秒間燃焼させ、L2周囲を回る「ハロー軌道」への投入を成功させた。

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の実物大模型(出典:NASA)
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の実物大模型(出典:NASA)

 これまでの軌道修正は必要最小限で済ませられたので、ウェッブ宇宙望遠鏡は多くの推進剤を残した状態で観測に入れる。そのため、望遠鏡の耐用年数が残っている期間は十分に軌道修正を実施できるという。

 今後は、3カ月かけて光学系を調整する。

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の紹介ビデオ(出典:NASA/YouTube)


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