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米宇宙軍、ノースロップと約290億円の契約–宇宙領域把握用の先進レーダー建設で
2024.08.27 10:26
米宇宙軍が英国のレーダー施設の建設において、Northrop Grummanと2億ドル(約290億円)の契約を結んだ。海外メディアのSpaceNewsが報じた。
米宇宙軍による深宇宙先進レーダー能力(Deep Space Advanced Radar Capability:DARC)プログラムは、宇宙空間の物体を監視する宇宙領域把握を強化するために、地上ベースのレーダーシステムのグローバルネットワークを構築することを目的としている。
DARCは地上約3万5000kmの静止軌道上の物体を検出し識別、追跡するため、全天候で継続的なカバレッジを提供する。既存の光学システムとは異なり、日光と関係なく動作する。
米国と英国、オーストラリアが参加する安全保障同盟「AUKUS」の一環となるDARCでは、それぞれの国に1つずつ、計3基の先進レーダーシステムを構築する。最初のレーダーは西オーストラリアで開発中で、2026年までに運用が開始される予定だ。