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落下するブースターをヘリコプターで空中回収–Rocket Labが再挑戦へ
2022.11.04 18:07
小型ロケットベンチャーのRocket Labは米国時間11月4日、「Electron」ロケットの打ち上げを実施する。ミッションではロケットブースターの回収も試みる予定だ。
Electronは全長18mのロケットで、地球低軌道に300kgのペイロードを打ち上げることができる。Rocket Labはパラシュートにて落下するブースターをヘリコプターで回収する試みも実施しており、今年5月のミッションでは空中でのキャッチには成功したものの、残念ながらブースターは海上に落下した。
ニュージーランドの射場から行われる今回のミッション「Catch Me If You Can」では、スウェーデン宇宙公社(SNSA)の研究衛星「MATS」を打ち上げる。MATSは大気波を調査し、大気上層部と地上の気象パターンとがどのように相互作用するかを研究する。
また今年5月のミッションで着水したブースターの「Rutherford」ロケットエンジンは、回収し規定どおりの性能を発揮している。このRutherfordも、今回のミッションで利用されることになる。
Electronはこれまで、31回のミッションを成功させている。ロケットのブースターの回収が可能になれば、打ち上げコストの削減とミッション頻度の向上が期待される。