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Rocket Lab、米輸送軍と貨物ロケットを研究–軌道上に基地を設置し、再突入

2022.09.09 08:00

塚本直樹

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 米Rocket Labは米国時間9月6日、米輸送軍(United States Transportation Command:USTRANSCOM)との間で地上向け貨物輸送ロケットの研究に関する契約(CRADA)を締結したと発表した。

 Rocket Labは小型ロケット「Electron」や小型衛星プラットフォーム「Photon」により、商業衛星から偵察衛星までのさまざまな小型ペイロード(貨物)を打ち上げている。より大型な「Neutron」ロケットの開発もすすめている。

 CRADAでは、ElectronやNeutron、Photonを利用し、世界中へと貨物を輸送する方法について研究する。「軌道上に貨物基地を設置し、再突入能力を提供する」のが狙いだ。

 CRADAでプロジェクトリーダーを務めるJamie Malak氏は、「これまでUSTRANSCOMは、従来の航空機、あるいはそれにはるかに劣る速度でのロジスティックスに制約されてきた」と説明。「現在われわれは、重要な軍事貨物をこれまでとは桁違いの速さで輸送できる可能性がある」

 米軍はRocket Labとだけでなく、Space Exploration Technologies(SpaceX)とも1億200万ドル(約150億円)の契約を結び、軍事貨物や人道物資のロケット輸送に関する研究を進めている。

(出典:Rocket Lab)
(出典:Rocket Lab)

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