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NTT東、衛星で通信できる災害対策の新車両を導入–普通自動車免許で運転可能
2022.09.09 07:30
東日本電信電話(NTT東日本)の埼玉事業部は9月8日、有事の際に出動するポータブル衛星装置搭載災害対策衛星通信車両(ポータブル衛星車)を更改したと発表した。
光伸(大阪市鶴見区)とNTT-ME ネットワークサービス事業本部 関信越事業所と共同で開発した救急車両をベースとするポータブル衛星装置搭載型の新車両を導入している。救急車両を改造した車両の配備は、同社初という。
従来車両は、車高が高く狭い場所での運転が困難であったことに加えて、重量が4.9トンあり、運転には準中型自動車免許が必要となっていた。
新たな車両は、救急車両をベースとすることで低車高化、軽重量化できたと説明。普通自動車免許での運転が可能となり、災害時の人員配置計画が柔軟になるほか、運行中の事故軽減を実現しているという。
ポータブル衛星機器を車両の両側面から取り出せるよう改良したことで、従来車両と比べてポータブル衛星機器の設置と人工衛星との通信疎通が容易になっていると説明。衛星携帯電話と車両の前後に新規に設置したドライブレコーダーで復旧時の利便性向上と安全装備の充実を図っているとしている。
現在、埼玉事業部が管轄している埼玉県と長野県で3台配備しており、2022年度末までに、栃木県と新潟県に各1台ずつ配備する予定だとしている。