世界最大の電波望遠鏡--中国「天眼」で拡張工事、超新星爆発などをより深く調査

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世界最大の電波望遠鏡–中国「天眼」で拡張工事、超新星爆発などをより深く調査

2024.10.01 15:45

塚本直樹

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 中国電波望遠鏡「天眼」(FAST)の建設の第2フェーズを開始した。建設は、FAST完成8周年となる9月25日に開始された。

 FASTは中国南西部の貴州省に設置されている電波望遠鏡で、「Five-hundred-meter Aperture Spherical radio Telescope」(500m球面電波望遠鏡)の正式名称が示すように、500mと世界最大の単一アンテナを搭載している。2011年3月に着工が開始され、2020年1月に稼働を開始した。

現在のFAST(出典:央視新聞)
現在のFAST(出典:央視新聞)

 FASTの第2フェーズでは、新たに直径40mの可動式大型電波望遠鏡アンテナが24基追加される。

 中国中央電視台(CCTV)によれば、「FAST Core Array」と呼ばれる今回の拡張は、望遠鏡の周囲5kmの半径内にある安定した電波環境を利用することが目的だ。拡張されたアンテナが統合されると、FASTの解像度と検出能力が向上する予定となっている。重力波や超新星爆発、ブラックホールの潮汐崩壊などの現象をより深く調査できるようになるという。

第2フェーズ後のFASTイメージ(出典:央視新聞)
第2フェーズ後のFASTイメージ(出典:央視新聞)

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