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アストロスケールHD、三菱UFJ銀と70億円の融資契約–累計融資額は210億円
2024.03.15 16:45
アストロスケールホールディングスは3月15日、三菱UFJ銀行と20億円の劣後ローン、50億円の借り入れファシリティを契約した。合計で70億円の融資契約になる。
アストロスケールホールディングスは今後のプロジェクトのための財務基盤を強化する。累計の融資調達額は210億円となった。
同社の子会社アストロスケールは先日、宇宙ゴミ(スペースデブリ)を調べるために商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」(Active Debris Removal by Astroscale-Japan)を打ち上げた。ミッションの対象となるデブリである、ロケット「H-IIA」(2009年打ち上げ)の第2段への接近を開始した。
対象デブリに接近して、近傍運用(Rendezvous and Proximity Operations:RPO)技術を実証し、長期間放置された対象デブリの運動や損傷、劣化といった状況を撮影する。ADRAS-Jは、実際のデブリに安全に接近して、デブリの状況を明確に調査する。世界初の試みになるという。