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アストロスケールHD、前澤友作氏などから101億円調達–衛星バスを三菱電機と共同開発

2023.02.27 14:32

佐藤信彦

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 宇宙ゴミ(スペースデブリ)除去など軌道上サービスの実現に取り組むアストロスケールホールディングス(東京都墨田区)は、シリーズG投資ラウンドで約101億円を調達した。

 今回の調達は第三者割当増資で実施し、三菱電機が約33億円前澤友作氏が約30億円出資したほか、三菱UFJ銀行、三菱商事、日本政策投資銀行、FELが参加。これにより、同社の累計調達額は約435億円になった。

 アストロスケールは、商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」(Active Debris Removal by Astroscale-Japan)の開発や、人工衛星向け燃料補給サービスの検討などを進めている。こうした軌道上サービスを実用化し、2030年までに「日常的な活動にすること」を目指しているという。

宇宙ゴミ除去の実用化を目指す(出典:アストロスケール)
宇宙ゴミ除去の実用化を目指す(出典:アストロスケール)

 三菱電機は今回の出資に伴い、日本の安全保障用途で運用する人工衛星の衛星バスをアストロスケールと共同開発、製造することで合意した。

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