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Space BD、ISS退役後の軌道上ライフサイエンス実験のシステム構築などを検討
2024.02.01 17:33
Space BD(東京都中央区)は、地球周回軌道上で行うライフサイエンス実験のシステム構築などを検討する事業者として、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に選定された。
Space BDの受託したJAXA公募案件は「将来地球低軌道有人拠点事業におけるライフサイエンス実験軌道上システムの概念検討」。宇宙環境でのライフサイエンス実験で必要になる、技術的な機能の検討、システムの構成、開発スキームなどの整理を、Space BDが行う。実験の公的利用と商業利用を視野に入れている。
JAXAの民間パートナーであるSpace BDは、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」で行われるタンパク質結晶生成実験の事業展開をしてきた。企業(その1、その2)や高等学校(学習院高等科・女子高等科、岩手県立花巻北高校)によるタンパク構造解析を支援するなど、約430サンプル以上のミッションに協力した実績がある。
ISSは2030年で運用終了が予定されている。JAXAは、ISSと「きぼう」で得られた宇宙環境利用の知見を「将来の地球低軌道(LEO)活動」に円滑に継承、発展させて、持続可能な宇宙環境利用を目指している。
Space BDもISS退役後を見据えて、ライフサイエンス事業の商業利用化に向けて事業計画やシステム設計、開発検証を一貫型で担っていくとしている。
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Space BDプレスリリース