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【画像】月へ向かうロケットエンジン新バージョン、NASAが燃焼試験–3Dプリントなど活用

2023.10.23 12:16

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)は現地時間10月17日、「Space Launch System(SLS)」ロケットに搭載されるエンジンの高温燃焼試験を実施した。

出典:NASA / Danny Nowlin

 NASAは月探査ミッション「Artemis」に取り組んでいる。次回ミッションの「Artemis II」ではSLSが使用される。Artemis IIでは、宇宙飛行士が月の周りを飛行してから地球へと帰還する予定だ。

 ミシシッピ州にあるNASAのステニス宇宙センターで実施された高温燃焼試験では、SLSに搭載される「RS-25」エンジンの新バージョンが試験された。同バージョンは3Dプリンティング技術を活用し、製造にかかる期間とコストの削減が図られている。2020年代後半の実施を予定する「Artemis V」以降のSLSロケットに採用されることになる。

 NASAは「この一連のテストでは、ノズル、油圧アクチュエータ、フレックスダクト、ターボポンプなど、いくつかの新しい主要エンジンコンポーネントの性能に関するデータを収集する」と述べた。

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