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INCLUSIVE、宇宙事業支援で新会社–「スペーストランスフォーメーション」推進

2022.05.16 17:16

飯塚直

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 ウェブメディア運営などを事業とするINCLUSIVE(東京都港区)は5月12日、宇宙関連事業の開発を目的としてINCLUSIVE SPACE CONSULTING株式会社(ISC、札幌市中央区)を設立したと発表した。

 設立日は4月21日。資本金は300万円。代表取締役にはINCLUSIVEでも代表取締役社長を務める藤田誠氏が就く。

 ISCでは、人工衛星から得られるデータを活用した事業コンサルティングとソリューション開発を主軸に、宇宙技術で既存産業を変革する「スペーストランスフォーメーション(SX)」を推進。既存産業の効率化と課題解決ソリューションなど、人工衛星の事業への利活用を総合的にサポートしていくという。今後手掛ける事業は以下の通り。

  • 衛星データ利活用によるコンサルティングサービス
    衛星データプラットフォーム「Tellus」などを活用し、衛星データによる企業、自治体などの既存業務効率化、課題解決を支援
  • 衛星打ち上げ支援サービス
    企業や自治体などによる衛星打ち上げ、軌道投入を支援
  • 独自衛星運用支援サービス
    企業や自治体などによる衛星打ち上げ、打ち上げ後のデータ活用を含む運用を支援

 INCLUSIVEと資本提携し、小型液体燃料ロケットなどを開発するインターステラテクノロジズ(IST、北海道大樹町)の稲川貴大氏が社外取締役として参画する。IST子会社で実業家の堀江貴文氏が代表取締役社長を務めるOur stars(北海道大樹町)との連携を強化し、官公庁や地方自治体などにも提案活動を進めていくという。

 衛星データ活用による一次産業をはじめとした既存産業の効率化や課題解決に取り組み、2024年頃のサービス化を目指して北海道大樹町などで概念実証(PoC)を開始する。ISTが開発中の超小型人工衛星打ち上げロケット「ZERO」の打ち上げ成功後には、企業や自治体による独自衛星の打ち上げと運用を支援するソリューションを展開していく予定としている。

(左から)取締役 遠藤嵩大氏、 代表取締役社長 藤田誠氏

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