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ISS「きぼう」簡易実験でタイ学生のテーマが選定–デジタルブラストが来日支援
2023.04.11 15:04
デジタルブラスト(東京都千代田区)は4月11日、タイ国立科学技術開発庁(Thailand National Science and Technology Development Agency:NSTDA)と連携、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が主催するプログラム「アジアントライゼロG 2022」に参加したタイの学生2人の来日を支援したと発表した。
タイの学生2人は、1月17日にJAXA筑波宇宙センターで行われた「アジアントライゼロG 2022」の軌道上実験の立ち合いに参加するために来日した。
「アジアントライゼロG」は、アジア太平洋地域の学生から応募されたアイデアの中から選定された簡易実験を国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」で行うプログラム。日本人宇宙飛行士がISSに滞在している時に実行される。2011年から始まり、今回で7回目。
7回目となるアジアントライゼロG 2022では、タイから「微小重力環境における毛細管現象の観察」「微小重力環境における水球擾乱の観察」の2テーマが選定され、当時ISSに滞在していた若田光一宇宙飛行士が軌道上実験を実施した。
タイ人学生は日本滞在中、引率のNSTDA職員とともにデジタルブラストのオフィスを訪問。同社の小型ライフサイエンス実験装置「AMAZ(アマツ)」のプロトタイプを囲み、宇宙実験の装置開発の取り組みや実施予定の宇宙実験について説明を受けた。
デジタルブラストの公式YouTubeチャンネルでは、タイ人学生にアジアントライゼロG 2022に応募したきっかけや軌道上実験の内容などをインタビューしている。