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「宇宙人の技術」に証拠なし–宇宙人探し専門団体トップが発言
2024.04.19 07:00
宇宙に存在するかもしれない知的生命体を探す「地球外知的生命体探査」(Search for Extra Terrestrial Intelligence:SETI)プロジェクトを進めている非営利団体である米SETI Instituteのトップを務めるBill Diamond氏は、「米国には宇宙人(エイリアン)の技術に関する証拠はない」と述べた。
SETIは「Technosignature(テクノシグネチャー)」と呼ばれる、珍しい信号を探すことで、地球外知的生命体を探している。米国防総省(DoD)も3月に「宇宙人のテクノロジーを示唆する証拠は見つかっていない」と表明している。
Diamond氏は、海外メディアSpace.comのインタビューの中で「我々の空に宇宙人の技術が存在することを示す信頼できる証拠はなにもない」「政府がこのようなことを秘密にしているという考えは、全く馬鹿げている。そのような動機はない」と語っている。
Diamond氏は「未確認異常現象(UAP)や未確認飛行物体(UFO)を研究するための政府資金の欠如は、政府がこのような偶発的な観測の裏には何もないと確信しているか、あるいは、その監視に利用可能な技術を使用しないことを望んでいる証拠である」と付け加えている。
1984年に設立されたSETI Instituteは非営利の研究教育機関で、100人以上の科学者を雇用している。資金は公的機関からの研究助成金が大部分を占めるが、プロジェクトのほとんどは慈善事業や民間資金に依存している。年間運営予算は2500万~3000万ドル(38億~45億円)のあいだとされている。
同団体は、2023年11月に起業家でスマートフォン向け半導体大手Qualcomm(クアルコム)の共同創業者でもあるFranklin Antonnio氏の遺産から2億ドルの寄付を受けている。