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スペースシフト、SAR衛星データで遊休農地を簡易判定–土地の特性なども判別
2024.01.16 14:01
スペースシフト(東京都千代田区)は、広島県開催の「The Meet 広島オープンアクセラレーター Gov-Tech-Challenge」で、福山市の農業課題を解決する取り組みとして、合成開口レーダー(SAR)衛星データを活用する同社の提案「衛星データとAIによる遊休農地判定及び、農地モニタリングによる農業DXサポート」が採択されたと発表した。
The Meet 広島オープンアクセラレーター Gov-Tech-Challengeは、広島県内15市町が抱える地域課題の解決とDXの推進を目的に、各市町とスタートアップ企業をマッチングする広島県の取り組み。広島県の委託を受け、ひろぎんエリアデザインとCrewwが運営している。
2023年8月に課題解決のためのアイデアや技術を募集したところ、304件の提案があった。参加市町がこれらをブラッシュアップして審査し、最終的に26件を採択した。
スペースシフトの提案は、福山市農業委員会の課題である「遊休農地の簡易判定と農地の効率的な利用」の解決を目指したもの。現地確認などで多大な労力が費やされる遊休農地かどうかの調査作業を、SAR衛星データをAI解析することで省力化できるとしている。SAR衛星は天候の影響を受けない安定した観測が可能なうえ、光学衛星だけだと判読の難しい土地の特性なども判別可能という。
今後、提案技術の実証実験を実施するなど、実装に向けた検討を進める。2024年3月に成果発表会を開催する予定。
宇宙関連技術の採択案としては、Milk.(東京都港区)の北広島町向け提案「宇宙技術ハイパースペクトルカメラの活用による光(色)の波長解析を通じたお米の新たな評価指標の構築及びブランディング」もあった。
関連リンク
スペースシフトプレスリリース
The Meet 広島オープンアクセラレーター Gov-Tech-Challenge
ひろぎんエリアデザインプレスリリース(PDF)