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Lockheed Martin、原子力宇宙船で空軍と契約–核分裂原子炉を宇宙に
2023.11.14 13:00
米Lockheed Martinは米国時間11月8日、原子力宇宙船開発プロジェクト「Joint Emergent Technology Supplying On-Orbit Nuclear(JETSON)」で米空軍研究所(Air Force Research Laboratory:AFRL)から3370万ドル(約51億円)の契約を獲得したと発表した。
JETSONは、核分裂原子炉を宇宙に打ち上げることを目的としている。宇宙空間で原子炉は熱を生成し、その熱を「スターリングエンジン」に伝えて電気を作る。この電力は、推進用の電気スラスターや宇宙船の貨物(ペイロード)で使用する。
Lockheed MartinはJETSONにおいて、原子力発電と原子炉設計の専門知識を持つSpace Nuclear Power(SpaceNukes)とBWX Technologiesと協力する。このプロジェクトは現在予備設計審査段階にあり、重要な設計審査に進む可能性があるという。
Lockheed MartinでJETSONプログラムのマネージャー兼主任研究員を務めるBarry Miles氏は、「宇宙における核分裂開発は、広大な宇宙空間での移動や探査方法を劇的に変える可能性がある」と述べている。