月や火星、軌道上で発電可能な小型原子炉を開発へ-WestinghouseとAstrobotic

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月や火星、軌道上で発電可能な小型原子炉を開発へ-WestinghouseとAstrobotic

2023.06.07 16:42

佐藤信彦

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 Westinghouse ElectricとAstrobotic Technologyは、米航空宇宙局(NASA)と米国防総省(DOD)の宇宙技術開発に協力するため、共同で検討するとの了解覚書(MoU)に署名した。宇宙で発電可能な小型原子炉の開発に取り組む。

 Westinghouseは、出力5MWeの原子炉「eVinci」をベースに、地球周回軌道や月面、火星表面で発電できる、より小型の原子炉を開発している。2022年には、月面で使える原子力発電システムのコンセプトデザイン検討企業として、NASAと米エネルギー省(DOE)に選定された。

eVinciの紹介ビデオ(出典:Westinghouse/YouTube)

 Astroboticは、月着陸船や月探査機のほか、月の南極で電力を供給する太陽光発電システム「LunaGrid」も開発中。

月の南極で電力を供給するLunaGrid(出典:Astrobotic)
月の南極で電力を供給するLunaGrid(出典:Astrobotic)

 両社は、宇宙で発電できる原子力技術と配電システムの開発を進める。

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