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小惑星に人工物をぶつけて軌道変更、「地球を救える」との研究結果–NASAの実験受け

2023.03.08 10:33

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)が2022年9月に実施した小惑星衝突実験「DART」ミッションの結果、小惑星の軌道を変更し地球から遠ざけることが可能だとする論文が発表された。

 DARTとは、小惑星に探査機を衝突させてその起動を変更させるミッションだ。2021年11月に打ち上げられたDART探査機は小惑星「Didymos(ディディモス)」と、その周囲を回る「Dimorphos(ディモルフォス)」に接近。無事に小惑星に衝突し、その軌道を変更することに成功した。

 NASAの調査チームはDARTミッションで利用された技術「Kinetic Impact Technology」について、「探査機の衝突よりも、それにより発生した小惑星の破片の反動により、小惑星の運動量が大きく変化した」と報告している。

 また別の論文では、Dimorphosのような直径が約半マイル(0.8km)の小惑星なら、DARTの技術で軌道を変更でき、事前の偵察ミッションも必要ないという。一方でこのようなミッションの実施には、最低でも数年前、できれば数十年前に、小惑星の衝突に関して十分な警告を発する必要があるとも述べている。

(出典:NASA / Johns Hopkins APL)

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