米国防総省、「Starlink」のウクライナ向け購入を確認

2023.06.12 12:22

　米国防総省が米国時間6月1日、ウクライナ向けにSpace Exploration Technologies（SpaceX）の衛星インターネットサービス「Starlink」を契約したことを明かしたと、Bloombergが報じている。

　地球低軌道（LEO）に衛星を展開し、高速かつ低遅延な衛星インターネットサービスを提供するStarlinkは、ウクライナでの重要な通信インフラとなっている。2022年には、その導入費用を誰が負担するのかについての議論が起きていた（「マスク氏、ウクライナへの『Starlink』支援で8000万ドル負担と発言」、「マスク氏、ウクライナへの『Starlink』支援中止を撤回」）。

　米国防総省は声明で「通信衛星はウクライナの通信ネットワークにおいて重要な役割を果たしており、我々はサービス提供のためにStarlinkと契約している」と述べている。「我々はウクライナが必要とする衛星通信能力を確保するため、さまざまなグローバルパートナーと協力し続ける」

　SpaceXは2022年12月、Starlinkの軍事利用に対する懸念を表明していたことがReutersで報じられている。SpaceXは、政府向けの高セキュリティな衛星ネットワーク「Starshield」も発表している。

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