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マスク氏、ウクライナへの「Starlink」支援で8000万ドル負担と発言

2022.10.05 13:27

塚本直樹

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 Space Exploration Technologies(SpaceX)を率いるElon Musk氏は衛星インターネットサービス「Starlink」のウクライナへの提供で8000万ドル(約115億円)を負担していると米国時間10月4日につぶやいた。

 2月に始まったロシアによるウクライナへの侵攻では、民間企業もさまざまなウクライナへの支援を表明している。SpaceXは自社が提供するStarlinkをウクライナでも利用できるようにすべく、多数の受信機をウクライナへと提供した。

 10月4日のツイートでMusk氏はウクライナへの支援だけでなく、「我々はロシアへと1円も支援していない。明らかに、ウクライナの味方だ。もしクリミアを奪還しようとすれば、大量の死者を出し、おそらく失敗し、核戦争が起きる危険性がある。これはウクライナと地球にとって、恐ろしいことだ」と発言している。

 今回のツイートの背景には、Musk氏が直前にTwitterで「ウクライナが中立を保ち、ロシアに併合されたウクライナ領土を国連が監視し、クリミアがロシアの一部となる水源の提供が確保される」ことへの投票を募ったことがある。同発言は、ウクライナ大統領のZelensky氏を含め、多くの批判を集めた。

 Musk氏が公開した投票では、否定的な意見が多数を占めている。これに関してMusk氏は「ボットにより投票が改竄された可能性が高い」と、陰謀論を展開している。

ウクライナに到着したとみられるStarlinkのアンテナ(出典:SpaceX)
ウクライナに到着したとみられるStarlinkのアンテナ(出典:SpaceX)

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