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9カ月宇宙滞在の「アマビエ」、地球に帰還–高度400kmを時速2万8000kmで飛行
2023.04.13 12:17
Space BD(東京都中央区)は4月12日、国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げられ、宇宙空間で曝されていた「アマビエ像」が地球に帰還したと発表した。
地球に帰還したアマビエ像は、対象品を国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げ、宇宙空間に曝された後、地球に帰還させるプロジェクト「スペースデリバリープロジェクト-RETURN to EARTH-」の第1弾の対象品。約9カ月間の宇宙での旅を終え、無事に地球へと帰還したという。
帰還にあたり、2021年9月に新型コロナウイルス完全収束と、宇宙空間への打ち上げから地上回収までの安全を願い、祈祷した江島神社(神奈川県藤沢市)で奉納と帰還の奉告祭を執り行ったという。
プロジェクト発足当時の2021年は、新型コロナウイルスが猛威を振るっている時期であったことから、Space BD独自の取り組みとして、新型コロナウイルスの完全収束を願い、宇宙空間への打ち上げを決定したという。
打ち上げられたアマビエ像は、大きさ縦6cm、横3cm、厚さ0.5mm、重さ3gのアルミ板に刻印されたもので、ISSの船外設備に取り付けられ、宇宙線や紫外線を浴びながら地上から約400kmの上空を秒速約7.9km(時速約2万8000km)で飛行したという(地球を約90分で1周、1日で約16周する速さ)。宇宙空間に実際に曝露されていた面には、黄身がかる変化がみられたとしている。
プロジェクトの第2弾は3月に打ち上げられた。