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Space BD、顧客衛星の軌道投入に成功–「Falcon 9」の衛星搭載枠を購入

2023.01.06 16:14

飯塚直

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 Space BD(東京都中央区)は1月6日、顧客である6組織の計9衛星を日本時間1月3日午後11時56分に打ち上げ、その後各衛星の所定軌道への投入を完了したと発表した。同打ち上げは、パートナー企業であるオランダISILaunch Servicesとの協業によるものとなる。

 Space BDは、2021年11月にSpace Exploration Technologies(SpaceX)が開発、製造するロケット「Falcon 9」での打ち上げミッション「Transporter-6」の衛星搭載枠を購入し、日本の打ち上げサービスプロバイダーとして初の契約を締結している。

 その後、国内外での営業活動、技術インテグレーション(技術文書の作成、各種審査支援など)を実施。今回、英企業をはじめとした合計6組織(6カ国)の衛星をFalcon 9に搭載し、太陽同期軌道(Sun-Synchronous Orbit:SSO)へ投入した。

米ケープカナベラル宇宙軍基地内でFalcon 9への衛星搭載準備完了時の様子(出典:Space BD)
米ケープカナベラル宇宙軍基地内でFalcon 9への衛星搭載準備完了時の様子(出典:Space BD)

 Space BDは、2018年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「国際宇宙ステーション(ISS)からの超小型衛星放出事業」で民間事業者として選定されている。

 以降、ISSの利活用やJAXAの次世代基幹ロケット「H3」の相乗り枠、ISSへの次期輸送船「HTV-X」を活用した衛星放出機会の提供など、JAXAの所有する打ち上げ機会を利活用する形で国内外のユーザーに約50機以上の打ち上げサービスを提供している。

Transporter-6打ち上げの様子(出典:Space BD)
Transporter-6打ち上げの様子(出典:Space BD)

 2021年には、海外の打ち上げ手段の取り扱いを開始。よりフレキシブルな打ち上げ時期の提案、幅広いサイズの衛星への対応、ISSでの日本実験棟「きぼう」からの軌道打ち上げを可能としてきた。今回の打ち上げは、その初回の海外ロケットでの衛星打ち上げとなる。ソニーの超小型衛星「EYE」も搭載され、通信確立に成功している

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