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NASA、ISSでの船外活動再開にゴーサイン

2022.10.20 10:13

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)は米国時間10月18日、国際宇宙ステーション(ISS)における船外活動を11月中旬より再開すると発表した。

 3月23日に実施された船外活動後に、Matthias Maurer飛行士の宇宙服のバイザーに水が溜まっていたことから、5月から同ミッションは一時中断されていた。

 NASAは8月に問題が発生した宇宙服を地球へと戻し、調査を実施。そして、宇宙服自体に問題はなかったと結論づけた。その詳細については、「クルーの活動や冷却設定などいくつかの変数が、通常よりも多い量の結露を発生させた」と述べている。

 NASAはこの問題への対応策として、結露の発生を最小限に抑え、ヘルメット内に蓄積した水を吸収するための手順を更新し、さらに新たなハードウェアを開発したと明かしている。

 NASAは今年6月、Axiom SpaceとCollins Aerospaceとの間で、ISSミッションと「Artemis」月探査計画にて利用する宇宙服の提供に関する契約を締結している。NASAは宇宙服をレンタルすることになり、両社は他の顧客にも同じ宇宙服を提供することができる。

(出典:NASA)

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