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月探査ミッション「Artemis I」、初の打ち上げを改めて11月14日に実施へ

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　米航空宇宙局（NASA）は、月探査計画「Artemis（アルテミス）」初のロケット打ち上げミッション「Artemis I」について、米東部標準時（EST）11月14日に実施すると発表した。

　Artemisは、月に宇宙飛行士を送り、月面探査などを実施する計画。初ミッションのArtemis Iでは、新型ロケット「Space Launch System（SLS）」で無人の宇宙船「Orion」を打ち上げて月軌道を周回させ、最終的に地球へ帰還させる。Artemis計画でSLSとOrion、ケネディー宇宙センターの地上管制システムを初めて統合した形で実施する試験、という位置付け。

　当初、8月29日に打ち上げようとしたが、エンジン関連のトラブルで延期。その後、9月3日に打ち上げを試みたものの、液体水素漏れで再び延期となった。

　NASAはSLSを発射台に設置したまま修理を実施し、9月27日の再挑戦を目指した。ところが、今度はハリケーン「Ian（イアン）」の接近で、SLSを発射台から組立棟へ戻すこととなり、打ち上げを見送った。そして、11月中旬に打ち上げる方向で作業を進めてきた。

　改めて設定した打ち上げ予定日時は、11月14日の午前0時7分から1時16分（日本時間11月14日午後2時7分から3時16分）までの時間帯。このタイミングで打ち上げると、Orionは12月9日に太平洋へ着水する予定。

　11月14日に打ち上げられなかった場合、予備の打ち上げ日時は以下の通り。タイムゾーンはいずれもEST。

• 11月16日午前1時4分からの2時間
• 11月19日午前1時45分からの2時間