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「Artemis I」ロケット、発射台でシール交換へ–次のウィンドウは9月19日以降

2022.09.07 14:00

塚本直樹

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 打ち上げが延期されている米航空宇宙局(NASA)の「Artemis I」ミッションで「Space Launch System(SLS)」ロケットのシールが交換される。

 Artemis IではSLSで無人宇宙船「Orion」を月周回軌道に打ち上げ、将来の有人ミッションに向けて調査する。米国時間8月29日に予定されていた打ち上げはエンジン関連のトラブルにより、9月3日の打ち上げも液体水素燃料の漏洩で再度中止された。

 2回目のSLSの打ち上げ中止は、SLSのコアステージと発射台の推進剤輸送ラインをつなぐ「Quick Disconnect」のトラブルが原因となった。NASAはこの問題を数日間分析し、問題を修正するために該当部分のシールを交換することにした。

 シールの交換作業は、ケネディ宇宙センターの第39発射台で実施される。今後、発射台から組立棟(VAB)に戻されるかどうかは、現時点では決定されていない。

 Artemis Iでは2つの打ち上げウィンドウが用意されている。1つ目は9月19日から10月4日までで、2つ目は10月17日から10月31日までだ。もしSLSをVABへと移動することになれば、次回のウィンドウでの打ち上げは難しくなる。

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