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「Artemis I」打ち上げ、数週間後になる可能性–NASA指摘

2022.09.05 15:59

塚本直樹

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 月探査ミッション「Artemis I」の打ち上げが延期された件について、次回の打ち上げは数週間後になる可能性を米航空宇宙局(NASA)が指摘した。

 Artemis Iでは、大型ロケット「Space Launch System(SLS)」で宇宙船「Orion」を月周回軌道に打ち上げ、無人でのミッションを行う予定だ。しかし、最初に予定されていた米国時間8月29日の打ち上げはエンジン関連のトラブルで延期され、9月3日の2回目の打ち上げも液体水素燃料の漏洩で再度中止された。

 NASAの関係者は、2回目の打ち上げで問題となった液体水素の漏洩を修理するには、おそらく数週間かかるだろうと指摘している。ロケットを発射台から格納施設へと戻す可能性もあるという。

 9月3日には、エンジニアは燃料タンクで発生した燃料漏れを修理することができなかった。Artemis Iは最低でも後2週間は地上にとどまることになる。9月6日までに設定されているウィンドウ(枠)では、打ち上げされないことも明言されている。

 Artemis Iの次回の打ち上げウィンドウは、9月16日から10月4日までが設定されている。しかし、ロケットが格納庫に戻された場合には、10月17日から31日にずれ込む可能性がある。

(出典:NASA/Joel Kowsky)
(出典:NASA/Joel Kowsky)

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