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宇宙スタートアップSkycorp、月面でのSSDを検証へ
2022.09.13 18:16
米国を拠点とする宇宙スタートアップのSkycorpは米国時間9月12日、台湾Phison Electronicsの商用ソリッドステートドライブ(SSD)を2023年に月へと送る計画を発表した。
今回のミッションは、宇宙空間でのコンピューターとデータストレージを検証するためだ。Skycorpで最高経営責任者(CEO)を務めるDennis Wingo氏は、「先進的なコンピューティングとデータストレージ技術を宇宙分野に持ち込みたい」と語っている。
Skycorpは現在、国際宇宙ステーション(ISS)の「Intelligent Space Systems Interface Experiment」でPhison ElectronicsのSSDをテストしている。月でのテストが予定されているのは、そのアップグレード版で、8TBのデータストレージを保有する。
ミッションは米Intuitive Machinesの月着陸船に搭載される、LoneStar LLCの実証用データサーバーが利用される。同着陸船は、月の南極へと送り込まれる予定だ。
Wingo氏は以前より宇宙でのストレージ技術に関わっており、1990年代にはスペースシャトルに回転式のハードディスク(HDD)を搭載し、テストしている。