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Astroboticの月面探査車「CubeRover」、極寒の月面の夜の耐久テストを実施へ

2022.08.25 18:03

塚本直樹

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 米Astroboticは米航空宇宙局(NASA)による「中小企業技術革新調査(Small Business Innovation Research:SBIR)」の一環として、Advanced Cooling Technologiesから「月面の夜における熱システム(Lunar Night Thermal Systems)」に焦点を当てた180万ドル(約2億5000万円)の契約を獲得した。

 Astroboticは月面探査車「CubeRover」を開発している。今回のプログラムは探査車が長く寒い月の夜を耐え抜くためのシステムを開発するのが目的だ。CubeRoverは気温がマイナス200度にも達する、14日間続く月面の夜を含む28日を生存するように設計されている。

 Astroboticで月面システム担当ディレクターを務めるMike Provenzano氏は「このミッションは機器やペイロードが月面で数カ月から数年稼働できる、堅牢な月面ロボットの新時代を切り開く可能性を秘めている」と述べている。

 AstroboticはNASAの「商業月着陸サービス(Commercial Lunar Payload Services:CLPS)」プログラムのもと、月面にペイロードを届けるミッションも契約している。同ミッションではAstroboticの小型着陸機「Peregrine」を使用し、2022年第4四半期(10〜12月)に予定されている。

CubeRover(出典:Astrobotic)
CubeRover(出典:Astrobotic)

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