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太陽圏脱出10年経過–「Voyager 1」の不具合が解消、故障コンピューターを迂回
2022.08.31 16:35
米航空宇宙局(NASA)の探査機「Voyager 1(ボイジャー1号)」でデータ関連の不具合が解決された。
1977年9月5日に打ち上げられたVoyager 1は、木星と土星の環と小惑星を探査。2012年8月25日には太陽圏を脱出し、10年以上にわたり星間空間を航行している。
しかし、ここ数カ月にわたり、Voyager 1のアンテナを地球へと向けるための姿勢制御システム(AACS)のデータに不具合が生じていた。これを解決するために、NASAは数年前に壊れたコンピューターではなく、別のコンピューターを使ってデータを地球に送信するように指示。現在は、正しいデータが地球ヘ送信されるようになっている。
NASAは、Voyager 1のコンピューターのどこに不具合が発生したのかを詳細に調査したいと考えている。今回のコンピューターの故障は、将来のミッションで致命的な影響は与えないと考えられている。