NASA長官、月探査で「中国と協議が必要」--将来の交流には期待

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NASA長官、月探査で「中国と協議が必要」–将来の交流には期待

2024.10.18 08:00

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)長官のBill Nelson(ビル・ネルソン)氏は、月探査ミッションについて中国と協議する必要があると述べた。海外メディアのSpace.comが報じた

 米国は月探査計画「Artemis」で人類を再び月面に送り込み、継続的なプレゼンスを確立することを目指している。中国も「国際月面研究ステーション(ILRS)」として、国際協力による月面基地の建設を目指している。

 Nelson氏は75回目となる国際宇宙会議「International Astronautical Congress(IAC) 2024」(イタリア・ミラノで10月14~18日に開催)のパネルディスカッションに登壇。記者会見でNelson氏は、月の南極探査について、これまで中国と協議したことはないと述べた。一方で月周回軌道での衝突回避については「Artemisでは必要な時に互いに助け合う」として、将来の交流への期待を表明した。

 Nelson氏はその他にも、先日Space Exploration Technologies (SpaceX、スペースX)が実施した「Starship」(スターシップ)の打ち上げについて、「(有人での月探査が予定されている)Artemis IIIを後押しする」と評価した。

(出典:NASA)
(出典:NASA)

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Space.com

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