ニュース
ベゾス氏設立のブルーオリジン、8回目の有人宇宙飛行を8月29日に打ち上げ–21歳の大学生も搭乗
米Blue Originは8月23日、垂直に離着陸して再利用できるロケット「New Shepard」の有人飛行ミッション「NS-26」を米国時間8月29日に打ち上げると発表した。8回目の有人宇宙飛行となる。
全長約18mのNew Shepardは、弾道飛行で高度100km(カーマン・ライン)に到達できる準軌道(サブオービタル)ロケット。宇宙空間に到達した後で地上に垂直に着陸する。カプセルはパラシュートで帰還する。ロケットとカプセルは再使用が可能だ。飛行時間は、離陸からパラシュートでカプセルが着陸するまで10~12分。
同社は5月に、1年9カ月ぶりの有人飛行ミッション「NS-25」を打ち上げたが、帰還時にカプセルのパラシュートの一つが完全に開かない問題が発生した。
NS-26は、西テキサスにあるブルーオリジンの施設から米中部夏時間8月29日午前8時(日本時間8月29日午後10時)に打ち上げられる。同一のロケットとしてはNS-25に続き2回目のミッションとなる。
NS-26にはノースカロライナ大学に通う、21歳のKarsen Kitchen氏も搭乗する。彼女は高度100km以上の宇宙空間に到達する、最も若い女性となる予定だ。なお、米航空宇宙局(NASA)や米軍が定義する宇宙空間の高度50マイル(約80km)へは、18歳のAnastatia Mayers氏が2023年8月に到達している。