米ブルーオリジン、「ブルーリング」の輸送能力を説明--軌道間を移動可能

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米ブルーオリジン、「ブルーリング」の輸送能力を説明–軌道間を移動可能

2024.02.07 07:00

塚本直樹

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 米Blue Originは米国時間2月1日、民間企業や政府機関が利用できる宇宙船プラットフォーム「Blue Ring」の能力に関する詳細を明らかにした。

 2023年10月に発表されたBlue Ringは、一度で複数のミッションに対応し、さまざまな軌道に貨物(ペイロード)を投入できるという。ペイロードの最大搭載重量は3tだ。

 イベントSpaceComのプレゼンテーションに登壇したBlue OriginのLars Hoffman氏によれば、Blue Ringには12個のドッキングポートがあり、それぞれが500kgのペイロードを搭載できるという。トップデッキは最大2.5tのペイロードが運搬可能。毎秒3000mのデルタV(速度変化)を提供し、異なる軌道に移動できる。

 Hoffman氏によれば、Blue Ringのコアミッションは衛星の軌道投入だが、ペイロードをホストするバスとしても使用できるという。設計寿命は3~5年で、ロボットアームなどを組み込むことが可能。他の宇宙船に燃料を補給することもできるという。

Blue Ringイメージ(出典:Blue Origin)
Blue Ringイメージ(出典:Blue Origin)

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Blue Originプレスリリース(2023年10月16日発表)
SpaceNews

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