韓国、新宇宙機関「KASA」発足--2045年の火星着陸が目標、100兆ウォンを投入

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韓国、2045年までに火星着陸へ–新宇宙機関「KASA」発足

2024.06.12 08:00

塚本直樹田中好伸(編集部)

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 韓国は5月30日、新たな宇宙機関となる韓国宇宙航空庁(Korea AeroSpace Administration:KASA)を発足させた。

 KASAは韓国の宇宙政策を監督し、宇宙関連企業の育成を目指す。韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領によれば、2045年までの火星着陸を目標にするという。韓国は火星ミッションまでの宇宙開発に100兆ウォン(11兆4118億円)を投入する。

 韓国の宇宙開発としては、2022年8月に月周回衛星「タヌリ」(Danuri)の打ち上げに成功。国産ロケット「KSLV-II」(ヌリ、Nuri)は2023年5月に3回目のミッションを実施した

 「KASAは航空宇宙産業のエコシステムを集中的に支援し、挑戦的で革新的な研究開発を促進しながら専門家を育成することで、新しい宇宙時代を先導するだろう」と、尹大統領は述べた。

 韓国の宇宙開発はこれまで韓国航空宇宙研究院(Korea Aerospace Research Institute:KARI)が主導してきた。KASAは米航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration:NASA)にならった組織とされ、さまざまな省庁に分散している宇宙開発計画を科学技術情報通信部(Ministry of Science and ICT:MSIT)のもとに統合管理するという

あいさつするKASA初代長官のユン・ヨンビン氏(出典:KASA)
あいさつするKASA初代長官のユン・ヨンビン氏(出典:KASA)

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KASAウェブサイト
Reuters

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