韓国の月探査機、1周年記念の新たな月面写真–「白い渦」がくっきり

2023.08.11 15:20

　韓国の月探査機「タヌリ」から、打ち上げ1周年を記念して新たな月画像が地球へと送られた。

　韓国語で「月を楽しむ」という意味のタヌリは、2022年8月にSpace Exploration Technologies（SpaceX）の「Falcon 9」ロケットにより打ち上げられた。同年12月には月の周回軌道に入り、月探査ミッションを続けている。

　韓国航空宇宙研究院（KARI）が公開した今回の画像からは、月の嵐の大洋にある「ライナー・ガンマ」の姿が確認できる。ライナー・ガンマは、月面に見える特徴的な場所の1つで、周辺の地表よりも反射能（アルベド）が高く、白い渦のように見える。

　もう1枚の画像は、月の南極近くで米航空宇宙局（NASA）の「Artemis III」での有人探査の候補となっている「アムンゼン・クレーター」だ。

　タヌリは1年間の探査ミッションを予定している。収集されたデータは、Artemis IIIにおける月面探査にも利用される予定だ。

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