NASA周回衛星、月で韓国の探査機を撮影--10倍の大きさに伸びてしまった納得の理由

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NASA周回衛星、月で韓国の探査機を撮影–10倍の大きさに伸びてしまった納得の理由

2024.04.15 08:00

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の月周回衛星「Lunar Reconnaissance Orbiter(LRO)」が3月5~6日に韓国の月探査機「タヌリ」(Danuri)を上空から撮影した。

 韓国の宇宙機関、韓国航空宇宙研究院(KARI)が開発したタヌリは韓国初の月探査機で、2022年8月にSpace Exploration Technologies Corp.(SpaceX)の「Falcon 9」ロケットで打ち上げられた。現在は月を周回しながら、月を撮影し地球へと送信している。

 LROは2009年に打ち上げられ、15年にわたり月の周回軌道を飛行している。今回、タヌリとLROはほぼ平行な軌道を逆方向にすれ違いながら飛行。写真が撮影された時、タヌリはLROの下80kmを飛行していた。

 NASAによると、2機の探査機の相対速度は時速1万1500kmだったという。LROの狭角カメラでタヌリを撮影することは困難で、0.338ミリ秒の撮影時間のあいだにタヌリは大きさが10倍に伸びた状態で撮影されている。

(出典:NASA)

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NASA発表

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