地球から約240億km--「ボイジャー1号」、5カ月ぶりに地球へのデータ送信に成功

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地球から約240億km–「ボイジャー1号」、5カ月ぶりに地球へのデータ送信に成功

2024.04.23 17:45

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)傘下のジェット推進研究所(JPL)は米国時間4月22日、探査機「Voyager 1」(ボイジャー1号)が地球へのデータ送信を再開したと発表した。

 1977年9月に打ち上げられたVoyager 1は、2023年11月に搭載コンピューター「Flight Data System(FDS)」に問題が発生。データ転送に障害が発生し、NASAは原因の解明と解決に取り組んでいる

 JPLによれば、Voyager 1は5カ月ぶりに地上管制に自身の健康状態のデータを送信することができた。科学データの地球への送信はまだだが、搭載されたシステムと動作状況に関する有用な情報が提供されている。4月4日時点で障害の発生源を特定していたが、修正には数週間から数カ月かかるとみられていた。

 Voyager 1ではFDSメモリの約3%が破損していることが判明しており、科学者は破損したメモリ上のコードを、別のセクションに移動しようとしている。探査機のチームは今後数週間かけて、FDSのソフトウェアを調整し、科学観測への復帰を目指している。

 Voyager 1の当初の目標は木星と土星、その衛星や環の探査であった。2012年8月25日には太陽圏(ヘリオスフェア)を脱出し、現在は地球から約240億km離れた星間空間を航行中だ

 地球からVoyager 1まで電波が届くのに22時間半かかるため、コマンド送信の結果を受信するのに往復45時間かかってしまう。

(出典:NASA)
(出典:NASA)

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NASAプレスリリース

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