「ボイジャー1号」データ転送問題の発生源を特定--修正には数週間から数カ月

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「ボイジャー1号」データ転送問題の発生源を特定–修正には数週間から数カ月

2024.04.11 17:30

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(JPL)は米国時間4月4日、通信障害が発生している探査機「Voyager 1」(ボイジャー1号)について、発生源を特定したと明かした。

 1977年9月に打ち上げられたVoyager 1は、太陽系を脱出した後も探査活動を継続している。2023年11月には搭載コンピューター「Flight Data System(FDS)」に障害が発生し、データ転送に関する問題が発生していた。

 NASAのこれまでの調査では、FDSから地球に送られているデータに異常が発生していた。その原因として「メモリユニット」の故障が予測されていたが、今回の報告で「FDSのメモリの約3%が破損している」ことを認めた。メモリが破損した理由はわかっていない。

 NASAの研究者やエンジニアは現在、FDSの動作を正常化する方法を探しており、修正には数週間から数カ月かかると予測されている。問題が解決すれば、Voyager 1は探査を再開できる。

(出典:Caltech/NASA-JPL)
(出典:Caltech/NASA-JPL)

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