楽天モバイルと提携--衛星ネットの米ASTスペースモバイル、打ち上げは7月以降

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楽天モバイルが採用の「宇宙の基地局」AST、衛星の打ち上げ7月に延期–株価下落

2024.04.05 17:00

塚本直樹

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 米AST SpaceMobileは米国時間4月1日、決算発表の場で最初の商業衛星の打ち上げが7月以降になると発表した。発表の翌日、株価は23%以上下落した。

 AST SpaceMobileは地球低軌道(LEO)の衛星コンステレーションから、スマートフォンへの4G/5Gインターネットの提供を目指している。2023年11月には、最初の商業衛星「BlueBird」の「Block 1」5機、Space Exploration Technologies(SpaceX)で打ち上げると発表していた

 BlueBirdは、もともと2023年の打ち上げを予定していたが、2024年第1四半期(2024年1~3月)、第2四半期(2024年4~6月)とずれこんでいた。さらに「主に2つのサプライヤーが生産に悪影響を及ぼし、統合とテストの遅れにつながった」として、衛星が発射場に到着するのは7月か8月になると述べた。

 AST SpaceMobileは、Block 1の後継となる「Block 2」を20224年12月~2025年3月に打ち上げる契約を交わしたと述べた。Block 2は223m2のアンテナを搭載し、Block 1と比べて10倍の通信容量を提供する。

 AST SpaceMobileは創業時に日本の楽天グループが出資、楽天モバイルが提携している。

(出典:AST SpaceMobile)
(出典:AST SpaceMobile)

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AST SpaceMobileプレスリリース
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