ニュース
NASA、アルテミス計画の将来にあわせて巨大ロケット「SLS」を強化
米航空宇宙局(NASA)は、巨大ロケット「Space Launch System(SLS)」のアップグレード計画を解説している。
現行の「Block 1」のパワーアップ版と言える「Block 1B」は、宇宙飛行士と大きなハードウェアの両方を月に運搬可能という。「より強力なロケット第2段と大型貨物用のアダプターが含まれる」とNASAは説明している。
2022年11~12月の「Artemis I」と2025年9月に予定されている「Artemis II」、2026年9月以降に予定されている「Artemis III」、2028年に予定されている「Artemis IV」では、現行のBlock 1が活用される。2029年に予定されている「Artemis V」でBlock 1Bを活用する予定となっている。
NASAのステニス宇宙センターでは、SLS用のより強力な「RS-25」エンジンがテストされている。同エンジンはArtemis Vとそれ以降に備えるため、3月中の数回のテストを含む、ホットファイア認証の試験を続けている。
Artemis IVから始まるミッションでは、4基のエンジンを搭載した「探査用上段ステージ(Exploration Upper Stage:EUS)」が使用される。EUSでは新型バッテリーを搭載することで、以前の4倍にあたる8時間の運用が可能としている。
現時点では、ArtemisのV~XIはBlock 1B、XII以降はBlock 2が計画されている。