フランス企業エクソトレイル、軌道間輸送機からの衛星の軌道投入に初成功

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フランス企業エクソトレイル、軌道間輸送機からの衛星の軌道投入に初成功

2024.03.09 07:30

塚本直樹

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 仏企業Exotrail(エクソトレイル)は現地時間3月6日、電気推進器を搭載した小型衛星の軌道間輸送機(Orbital Transfer Vehicle:OTV)「spacevan」からの衛星投入に初めて成功したと発表した。

 Exotrailによれば、2月28日に実施された「spacevan-001」ミッションで、ブルガリア企業EnduroSatの8Uサイズキューブサット「EXO-0」が投入された。spacevanは2023年11月にSpace Exploration Technologies(SpaceX)の「Transporter 9」ミッションで打ち上げられて以来、軌道上を飛行していた。

 Exotrailは、相乗り(ライドシェア)の形を取ることで低コストで衛星を軌道に乗せたい顧客企業に打ち上げる機会を利用できるようにするため、「ラストマイル」の配送サービスを提供するべく、spacevanを開発した。同社で最高経営責任者(CEO)を務めるJean-Luc Maria氏は、「spacevan-001ミッションは我々の能力を示すものであり、我々はこの旅で多くのことを学んだ」と述べている。

 Exotrailはspacevan-001の運用を継続し、制御モーメントジャイロとリアクションホイールを開発するベルギーのVeowareによる、ホストペイロードをテストする。Exotrailは小型衛星を静止軌道に投入するためのタグボートも開発しており、早ければ2026年にも打ち上げを予定している。

(出典:Exotrail)
(出典:Exotrail)

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