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イリジウム、衛星とスマホが直接通信できる「星屑計画」発表–IoTやNTNにも対応
2024.01.12 16:15
衛星通信のIridium Communications(イリジウム)は米国時間1月10日、地球低軌道を周回する衛星コンステレーションとスマートフォンの5G通信に互換性をもたせ、地上の携帯圏外でもメッセージやSOSサービスを利用できる計画「Project Stardust」を発表した。2026年からのサービス提供を予定している。
Project Stardustは半導体メーカーや端末メーカーと独自のパートナーシップを結び、自社のネットワークにあわせたサービスを開発するのが目的。パートナーは標準化された技術と独自技術をあわせて使用するデュアルアプローチを選択することもできる。
最高経営者(CEO)のMatt Desch氏は、Iridiumが衛星コンステレーションをアップグレードするために数千万ドルを費やす必要があるだろうと述べた。5Gの通信をベースにナローバンドでのIoTや非地上系ネットワーク(Non-Terrestrial Network:NTN)も考えており、ナローバンドの新興企業との提携も検討しているという。
Space Exploration Technologies(SpaceX)やLynk Global、AST SpaceMobileなどの他の宇宙企業も、スマートフォンに直接接続できる衛星コンステレーションを開発している。SpaceXは新型のStarlink衛星を米国時間1月3日に打ち上げ、1月10日にスマートフォンとのテキストメッセージの中継に成功したと発表した。