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スマホ直接通信に対応した「スターリンク」衛星の打ち上げに成功–KDDIが2024年提供

2024.01.04 14:12

小口貴宏(編集部)

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 Space Exploration Technologies(SpaceX)は1月3日、スマートフォンとの直接通信に対応したStarlink衛星6機の打ち上げに成功した。

 「Starlink v2 mini」を応用した同衛星は、大型のフェーズドアレイアンテナを搭載し、市販のスマートフォンに直接LTE通信を提供する。専用機器やアプリのダウンロードも不要だ。スマートフォン単体で衛星経由のインターネット接続を利用できるようになる。

直接通信衛星の初積み込み
打ち上げに使用されたロケット Falcon 9
Falcon 9の打ち上げ

 直接通信サービスは、日本ではKDDIが2024年内の提供を予定している。当初はSMSなどのメッセージ送受信に対応し、音声通話やデータ通信も順次対応する。

 日本以外の通信事業者では、米T-Mobile、Optus(オーストラリア)、Rogers(カナダ)、One NZ(ニュージーランド)、Salt(スイス)、Entel(チリ)が導入を予定している。

 直接通信サービスを利用すれば、圏外の山間部や海上、そして災害で通信が途絶したエリアでも、空さえ開けていればスマートフォンで通信が可能だ。現状、日本の携帯サービスエリアの面積カバー率は6割程度に留まっているが、直接通信を利用することで日本全土のカバーが可能となる。

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