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中国、海上からインターネット技術試験衛星を打ち上げ–2時間後に成功宣言

2023.12.08 07:00

塚本直樹

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 中国は12月6日、固体ロケット「捷龍3号」(Jielong-3、Smart Dragon-3:SD-3)で新しいインターネット技術実験衛星を海上プラットフォームから打ち上げた。

 広東省揚江沖の移動式海上プラットフォームから打ち上げられた捷龍3号は、打ち上げから2時間後にミッションの成功が宣言された。高度約900km、86度の傾斜軌道に投入されたことが米宇宙軍により確認されている。

 中国は国営のインターネット衛星コンステレーション「国網」(Guowang)を計画している。国網では、1万3000機の衛星を地球低軌道に打ち上げることで、高速かつ低遅延なインターネット接続を提供する予定だ。

 今回の打ち上げは、移動式海上プラットフォームからの2回目の打ち上げとなった。捷龍3号を開発、運用しているChina Rocketは、今後ロケットの生産を拡大する意向を表明している。

 China Rocketは中国運載火箭技術研究院(China Academy of Launch Vehicle Technology:CALT)から独立した企業。中国の固体ロケットは、星河動力(Galactic Energy)の「谷神星」(Ceres)と星際栄耀(i-Space)の「双曲線」、航天科工火箭技術(Expace)の「快舟」などがある。

(出典:Ourspace)
(出典:Ourspace)

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