超小型人工衛星「EYE」で自分たちが住む地域を撮影する教育イベント開催

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超小型人工衛星「EYE」で自分たちが住む地域を撮影する教育イベント開催

2023.12.05 08:00

飯塚直

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 ソニーグループは12月4日、人工衛星「EYE」を使って子どもたちが自分たちの住む地域を宇宙から撮影する教育イベント「こども地球撮影プロジェクト」を12月11日に開催すると発表した。

 本物の人工衛星に手が届くという、唯一無二の経験を提供するイベントとして全2回で構成。1日目を10月23日に開催しており、2日目の開催を12月11日に決定した。日本プラネタリウム協議会(JPA)のプラネタリウム100周年記念事業公認企画として承認されている。

 1日目は、佐賀県立宇宙科学館「ゆめぎんが」で宇宙について学ぶ勉強会と衛星シミュレーターを使って予約撮影指示をするワークショップを開催。人工衛星のシミュレーターで操作を体験した後に、佐賀県を含む西日本上空からの撮影アングルを決定。予約撮影指示のコマンドを送信した。佐賀県武雄市立橘小学校の3年生と4年生の児童約40人が参加した。3・4限目の総合的な学習の一環とした。

子どもたちは息を合わせて巨大スイッチを押して予約撮影指示のコマンドを送信した(出典:ソニーグループ)
子どもたちは息を合わせて巨大スイッチを押して予約撮影指示のコマンドを送信した(出典:ソニーグループ)

 12月11日に開催する2日目では、実際に人工衛星から届いた地球の写真を橘小学校の子どもたちと一緒にプラネタリウムで鑑賞するワークショップを1日目と同じ、ゆめぎんがで開く。

 EYEは、ソニーグループの宇宙感動体験事業「STAR SPHERE」が誰もが触れる人工衛星を目指して1月に打ち上げた超小型人工衛星。STAR SPHEREは、テクノロジーとエンターテインメントの力で、宇宙感動体験を世界に広め、宇宙を身近にするプロジェクトを展開している。

 今回、人工衛星を自分で操作し、撮影地点やカメラ設定などを自分で決め、思いのままに撮影ができるという撮影体験を提供したと表現。人工衛星運用期間内で可能な限り、全国のプラネタリウムでの展開を検討しているという。

実物大のEYEの模型が気になり、質問攻めにする子どもたち(出典:ソニーグループ)
実物大のEYEの模型が気になり、質問攻めにする子どもたち(出典:ソニーグループ)

関連リンク
ソニーグループプレスリリース(PR TIMES)
「こども地球撮影プロジェクト」レポート

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