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星空観察の初心者向けガイドブック「藤井 旭の天文年鑑」、2024年版発売

　誠文堂新光社（東京都文京区）は11月28日、星空観察の初心者向けガイドブックの新版となる「藤井 旭の天文年鑑 2024年版」を12月7日に発売すると発表した。税込定価は990円。判型はB6判（120ページ）。

　星空観察のコンパクトサイズのガイドブックであり、天文観測の初心者でも、手にとってすぐにわかるように写真や図版とともに観測する際のポイントを紹介している。

　新版では、2024年に起こる天文現象を解説。12カ月それぞれの月の星空の様子、その月に起こる天文現象をわかりやすく紹介しているという。例えば、2024に起こる天文現象として、5月5日の火星食、8月10日のスピカ食、2024年末から2025年1月初旬にかけての火星の大接近についても解説している。

　注目したい天文現象として、4月下旬の「ポン・ブルックス彗星」や10月中旬の「紫金山・アトラス彗星」の2つの彗星を挙げている。惑星が月に隠される惑星食（火星食と土星食）が3回発生するとしており、「12月8日の土星食は宵の18時過ぎに起こり、土星が上弦の月に徐々に隠されていく様子が楽しめる」など詳細な情報を掲載している。

　著者である藤井旭氏は2022年末に逝去。「たくさんの人に、星の美しさや、星空を眺める愉しさ、そして夜空で起こる天文現象の壮大さを知ってもらいたい」という藤井氏の想いをつなぎ、新版では国立天文台の相馬充氏が監修。2024年版以降も継続して刊行の予定だという。

関連リンク
誠文堂新光社プレスリリース（PR TIMES）
「藤井 旭の天文年鑑 2024年版」