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「日食の観測と撮影」を網羅した解説書、 誠文堂新光社が9月6日発売

2023.08.30 17:34

佐藤信彦

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 誠文堂新光社(東京都文京区)は、日食の観測や撮影に必要な情報を解説した書籍「日食の観測と撮影」を9月6日に発売する。税込み販売価格は3960円。

 日食は、太陽の手前を月が横切り、太陽の全体や一部が隠される天体現象。隠される太陽の領域に応じて、全体が隠される皆既日食、一部が隠される部分日食、太陽がリング状に見える金環日食という3種類ある。

 太陽の光は極めて強く、日食は正しい方法で観測しないと最悪の場合失明するほど危険性が高い。同書は、肉眼や双眼鏡、天体望遠鏡、その他の観測装置を用いた観測方法を紹介。各種カメラでの撮影方法、使用するレンズや架台の選び方、カメラの機能設定に加え、撮影後の画像処理のテクニックも解説する。

観測や撮影の方法を紹介(出典:誠文堂新光社)

 2042年までに見られる日食の予報データも掲載し、観測地選定のポイントも示した。特に、日本で観測できる2030年の金環日食(北海道)、2035年の皆既日食(北陸から北関東)、2042年の皆既日食(東の海上)を詳しく解説した。

今後の日食予報データ(出典:誠文堂新光社)

 誠文堂新光社は、「日食観測家が知りたい情報をこの一冊で網羅」したとしている。

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